フコイダンのサプリメントについて
フコイダンとは、簡単に言えばコンブ、モズク、メカブなど海藻類のネバネバ成分です。
その本体は多糖類で、フコースと呼ばれる単糖が場合によっては数万個から数十万個も結合した高分子化合物ですが、特徴の一つとして、単なる多糖類ではなく個々のフコースに硫酸基が結合した硫酸化多糖であることが挙げられます。
これを含むサプリメントもありますが、その最も確実な効果は胃粘膜の保護作用、胃潰瘍などの改善作用です。
胃粘膜は、胃液に含まれる塩酸や消化酵素から自分自身を守るために粘液で保護されていますが、ストレスなど何らかの理由で保護が不十分になると潰瘍が生じたりします。
フコイダンは、そのネバネバとした性質からも分かるように、ヒトが本来持っている粘液に近い作用があり、それによって胃を保護することができるわけです。
ちなみに、最近の研究によって胃粘膜の保護以外の作用、例えば免疫を活性化するとか癌に効果があるというようなことは、実験室レベルではいろいろな報告がありますが、臨床ではまだ十分には確かめられていません。
そもそもヒトはこの高分子を分解する酵素を持っておらず、消化管から吸収することは期待できないのです。
ですから、何らかの効果があるとすれば基本的には胃や腸などの消化管内部においてであって、それ以外の体内の臓器や循環器系などに対して直接的な効果があるかどうかというのは、まだまだ医学的には十分な根拠に乏しい状態ですから注意が必要でしょう。